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照明【基礎知識編】

毎日の生活を明るく彩る照明。
普段あまり意識せずに使うことも多いかもしれませんが、あらためて見てみると、便利、快適、省エネのポイントがたくさんあります。
今回は照明の特徴や選び方、使い方のコツを前後編に分けて、前編では基礎知識を、後編ではLEDランプについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

1.照明の種類

2.「適時適照」

1.照明の種類

「電球の種類」

まずは照明の種類について簡単にご紹介します。
ご家庭で使われる光源は主に3種類、「白熱電球」「蛍光ランプ」「LEDランプ」です。

白熱電球
あたたかみのある赤い色の光で、演色性(色の再現性)が高いのが特徴。
寿命が短く使用時の消費電力が大きいのが難点。 

蛍光ランプ
白熱電球に比べて長寿命で消費電力も少ない。
蛍光灯内部に塗布される蛍光物質の種類によって多くの色温度(光の色)を作り出すことができる。
点灯に時間がかかることと、点灯消灯を繰り返すことで寿命が短くなる特徴があるので、頻繫にON/OFFを繰り返す場所より長時間点灯させる場所で使うことに向いている。

LEDランプ
電気エネルギーを直接光エネルギーに変換するのでとても高効率(省エネ)
寿命が長く消費電力が少ない。

近年では省エネで長寿命のLEDランプの利用が多くなっていますが、白熱電球の演色性の高さはLEDランプではまだ再現できていないので、色の見え方が重視される場面では白熱電球にも根強い人気があります。
一方で蛍光ランプは2027年には製造と輸出入が禁止されます。(くわしくはこちら▶環境省「一般照明用の蛍光ランプに関する規制」
ご家庭で蛍光ランプをお使いの場合は、この機会にLEDランプへの切り替えをご検討してみてはいかがでしょうか。
また、LEDランプについては【LED編】でくわしくご紹介いたします。
LEDランプの選び方から、蛍光ランプをLEDランプに交換する際の注意点までご紹介しますので、ぜひご覧ください。

「光の色」

次に、光の色についてご紹介します。
光の色は「色温度」であらわされ、「K(ケルビン)」という単位を使います。
色温度が低いほど赤みが強く、高くなると白、さらに高くなると青みを帯びた色になります。
色温度は電球のパッケージにも表示されていることが多いので、用途や好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

色温度イメージ

「演色性」

最後に「演色性」についてご紹介します。
「演色性」とは色の再現性のことで、自然光(太陽光)で照らされたときの色をどの程度再現しているかを「平均演色評価数(Ra)」を使ってあらわします。
自然光と同じ色を再現している光を「Ra100」として、再現性が低くなると「Ra」の値も小さくなります。

「色温度」は光そのものの色の指標、「演色性」は光に照らされた物体の色についての指標ということです。
これらを理解することで、勉強や仕事に適した環境や、くつろぎ空間の演出に活かすことができます。
また、演色性が高いと食材や料理の色も鮮やかに見えるので、食卓に高演色の照明を使うと毎日の食事もさらに楽しくなるかもしれませんね。

2.「適時適照」

「必要なあかりだけを必要な明るさで使う」という意味の「適時適照」という言葉があります。
住宅の照明は、一灯で部屋全体を照らす「一室一灯照明」が主流ですが、最近では低ワット数の照明を複数配置する「多灯分散照明」も多くなっています。
「一室一灯照明」は全体に均一な明るさが得られる一方で、細かな調節が難しいので空間全体にメリハリのない印象になりがちです。
「多灯分散照明」を取り入れることで、生活の様々なシーンに合わせて光を調整できるようになります。
また、必要な明るさは確保して、不要な部分を消灯することで省エネにつなげられるのもメリットのひとつです。
お住まいの部屋が「一室一灯照明」であっても、フロアスタンドやクリップライトなどを効果的に配置することで、「多灯分散照明」をつくることも可能です。

多灯分散照明の一例

そのほかにも玄関や廊下、トイレなどに人感センサー付きLED電球を使うことで消し忘れを防ぐことができます。
うっかり電気を消し忘れてしまうことが多い方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
センサーの感度や点灯時間など用途に合わせて選ぶことで、より便利に照明を利用できますね。

このように「適時適照」を意識して照明を見直してみると、より便利に快適に、そして省エネなおうちづくりができそうですね。
後編ではLEDランプについて詳しくご紹介しますので、ぜひご覧ください。
【LED編】はこちら